22年度公開講座                        
                        公開セミナー                         

 日 時場 所  2011121日(金)1730分〜19時 NIMS東京会議室
  講 義 名  在宅診断用ヘルスケアデバイスの創製
  科 目 名  半導体マイクロ・ナノ加工を用いたバイオデバイス
  講    師  名誉フェロー/情報通信材料研究領域 領域コーディネーター/情報通信材料研究萌芽ラボ ラボ長/
 生体材料研究萌芽ラボナノバイオデバイスグループ グループリーダー  堀池 靖浩
  概    要

高齢化社会の進行と共に医療費が増加し、憂慮される事態となっている。健やかで仕事を続けて行くためには、
何よりも病気への予防が重要だが、それには、各人が在宅で健康状態を診て、自らを守ることが大切である。
その実現のために、無痛針採血による脂質、肝・腎機能などの生活習慣病に関するマーカ、アレルギーやホルモン異常、感染症、などのPOCT(point-of-care testing)の研究とバイオチップに求められる課題を述べる。

 日時・場所  201117日(金)17時〜19時     NIMS東京会議室
  講 義 名  SPring-8ビームラインを用いた先端材料の電子構造および結晶構造解析
  科 目 名  物質・材料科学の道具としての高輝度放射光
  講    師  共用ビームステーション ステーション長/量子ビームセンター 放射光解析グループ  小林 啓介
  概    要  播磨科学公園都市にある大型放射光施設SPring-8を例として、高輝度放射光発生の基礎と応用について述べ極 めて広いエネルギー範囲にわたり高輝度単色X線が得られるNIMS専用ビームラインBL15XU(アンジュレータ光 源)によるバルク敏感硬X線光電子分光、および高精度粉末X線回折などの応用例を紹介する。
 日時・場所  20101224日(金)17時〜19時   NIMS東京会議室
 講 義 名  第一原理計算によるBNポリタイプと関連物質の研究
 科 目 名  理論・シミュレーションによるより深い材料特性の理解
 講    師  計算科学センター 第一原理反応グループ 主席研究員 小林 一昭
 概    要  ポリタイプとは1次元の多形構造を意味する。多形とは、同じ元素組成の物質(化合物、単体でも可)が、条 件などによっていろいろな構造を形作ることであり、その好例はSiO2である。本セミナーでは、主にBN(窒化 ホウ素)と関連するAlN(窒化アルミニウム)の六方晶層状をしたポリタイプ構造をとりあげ、その電子状態計 算から我々が見出した安定性とhexagonalityとの関わり、BNポリタイプとAlNポリタイプの挙動の違い、SiCポ リタイプとの比較などについて考察する。
 日時・場所  20101217日(金)17時〜19      NIMS東京会議室
 講 義 名  分子集合体で現われるマクロな変化とミクロな機構
 科 目 名  理論・シミュレーションによるより深い材料特性の理解
 講    師  計算科学センター 第一原理物性グループ 主任研究員   西野 正理
 概    要  分子の集団的性質の反映として起こる相転移現象を概説し、相互作用の種類の相違(短距離、長距離、etc.)による 現象の相違や普遍性について解説する。
 日時・場所  20101210日(金)17時〜19時  NIMS東京会議室
 講 義 名  MDシミュレーションと材料開発
 科 目 名  理論・シミュレーションによるより深い材料特性の理解
 講    師  ハイブリッド材料センター 計算予測グループ グループリーダー/計算科学センター
 粒子・統計熱力学グループ 下野 昌人
 概    要  分子動力学(MD)シミュレーションは原子の動きを一つ一つ追跡する手法であり、材料の特質を原子レベルで
 理解し予測することが出来るツールである。この手法の材料開発への適用例を紹介する。
 日時・場所  2010123日(金)17時〜19時  NIMS東京会議室
 講 義 名  有機材料のデバイス化
 科 目 名  革新的有機材料モジュールの開発とデバイス化
 講    師  ナノ有機センター ナノアーキテクチャグループ 主幹研究員 坂本 謙二 
 ナノ有機センター ナノアーキテクチャグループ グループリーダー 三木 一司
 概    要  導電性有機材料及び有機EL材料など有機材料は既に利用が始まっており、安価で大面積なデバイスが構築できるなど
  の魅力があり、今後も多くの発展が期待されている。本講義では、有機材料の光配向プロセスなど次世代技術について紹介し、 
  新奇なデバ  イス原理や構造についても紹介する。
 日時・場所  20101126日(金)17時〜19時    NIMS東京会議室
 講 義 名  分子でバーコードを作る
 科 目 名  革新的有機材料モジュールの開発とデバイス化
 講    師  国際ナノア−キテクトニクス研究拠点(MANA) ナノマテリアル分野ネットワーク錯体グループ MANA研究者/    ナノ有機センター ネットワーク錯体グループ 田代 健太郎
 概    要  核酸やタンパク質は、構成単位のシークエンスを制御することで高度な機能を発現している。
 本セミナーでは、天然物のみならず、定序性ポリマーや金属錯体アレイ等、シーク
エンスが
 制御された物質全般について、合成法と応用例を紹介する。
 日時・場所  20101119日(金)17時〜19時     NIMS東京会議室
 講 義 名  分子自己組織化材料:構造精密制御と新機能
 科 目 名  革新的有機材料モジュールの開発とデバイス化
 講    師  ナノ有機センター 高分子グループ 主幹研究員 中西 尚志
 概    要  有機分子を、意図する形状・サイズの分子集合構造に制御し、構造由来の表面・電子機能を保持する分子組織化
 材料として創製する新技術が求められている。
 本講義では、関連する最新研究トピックス、および極最近開発に取り組んでいる「常温液状色素」に関する
 新展開を紹介すると共に、独・マックスプランク研究所との連携により生じた研究成果についても紹介する。
 日時・場所  2010年11月12日(金)17時〜19時   場 所:NIMS東京会議室
 講 義 名  金属疲労の基礎とNIMSにおける研究の最前線
 科 目 名  構造材料の信頼性を支える腐食と疲労寿命の評価とナノワイヤーの特性評価
 講    師  材料信頼性センター 疲労研究グループ  主幹研究員   古谷 佳之
 概    要  金属疲労の基本的なメカニズムや研究の歴史的な経緯について解説した後、NIMSにおける
 最先端の研究についてトピックス的に紹介する。
 日時・場所  2010115日(金)17時〜19時 場 所:NIMS東京会議室
 講 義 名  ナノワイヤーの創製と強度測定
 科 目 名  構造材料の信頼性を支える腐食と疲労寿命の評価とナノワイヤーの特性評価
 講    師  材料信頼性センター 微小材料工学グループ 主任研究員 篠原 正
 概    要 ナノワイヤーは、その微小スケールから特性が発現するためにバルク材料では得られない新規な材料性能が期待されている。
ここでは、Si系ナノワイヤーの作成ならびに形状制御、さらに、その微小スケールがゆえに従来技術では不可能であった1本ごとの特性測定、特に、ナノマニピュレ-ションを駆使した機械的強度測定について紹介する。
 日時・場所  20101029日(金)17時〜19時 :NIMS東京会議室
 講 義 名  材料信頼性センター 腐食研究グループ
 科 目 名  構造材料の信頼性を支える腐食と疲労寿命の評価とナノワイヤーの特性評価
 講    師  材料信頼性センター 腐食研究グループ  グループリーダー  篠原 正
 概    要  腐食現象の基礎から入り、橋梁、建設物などの大気環境中に置かれている社会資本の安心・安全  を脅かす腐食現象のモニタリング技術およびそれによる寿命予測技術について解説する。
 日時・場所  20101022日(金)17時〜19  場 所:NIMS東京会議室
 講 義 名  見えない界面を見る 
 科 目 名  次世代半導体デバイス材料の開発の課題とその特製評価
 講    師  半導体材料センター 半導体特性評価グループ   グループリーダー  関口 隆史
 概    要  電子デバイスは多くの界面で構成され、この界面で機能が発現されている。しかし、このような 界面は通常の方法では見ることができない。埋め込まれた界面を視覚化し、デバイスの故障の
 原因に迫る。
 日時・場所  2010年10月15日(金)17時〜19時     場 所:NIMS東京会議室
 講 義 名  これからの半導体材料とデバイス
 科 目 名

 次世代半導体デバイス材料の開発の課題とその特製評価 

 講    師  半導体材料センター センター長   知京 豊裕
 概    要  集積回路はこれまでSiを中心とした材料を使い、構造を変えることで 機能性を生み出してきた。 しかし、微細化の限界が見え始め、材料で機能性を出す方向に変わりつる。
 材料からみた、未来のデバイスを概観する。
 日時・場所  2010108日(金)17時〜19     場 所:NIMS東京会議室
  講 義 名  電子デバイスの界面をアートする
  科 目 名  次世代半導体デバイス材料の開発の課題とその特製評価
  講    師  半導体材料センター 半導体デバイス材料グループ   主席研究員 吉武 道子
 概    要  電子デバイスの電気特性がどのように決定されるかについて基礎的な概念をまず説明し、物理化学的アプロー チにより電気特性を制御する方法について述べる。
 日時・場所  2010723日(金)17時〜19   場 所:NIMS東京会議室
 講 義 名  科学技術の先にあるものを見つめる
 科 目 名  科学と社会の間に
 講    師   企画部 広報室広報チーム 広報アドバイザー  餌取 章男
 概    要

科学と技術の進歩は人間生活に多大な利便をもたらし活動の舞台をひろげてきた。ところが一般の日本人は技術に対して必ずしも好感をもって接してはいない。これは何故なのだろうか。
理由はいろいろあろうが、ひとつには、かつて先進諸国に追いつくために、技術をそのための道具として利用し、国や一部の人びとだけの利益に資したことが考えられる。日本人の技術観について考察しながら、21世紀を支える先端技術のあるべき姿について検討する。

 日時・場所  201072日(金)17時〜19時  場 所:NIMS東京会議室
 講 義 名  ダイヤモンド電子デバイス
 科 目 名  安全・安心な社会の維持に貢献する新しいセンサの作成と基礎
 講    師  センサ材料センター 光学センシング材料グループ 主幹研究員  小泉 聡
 概    要  宝石として珍重されるダイヤモンドを電子デバイスに利用していく上で欠かせない半導体化、
 デバイス基礎構造の形成に関し
て述べる。
 特に最近の重要な成果である深紫外線発光が得られ
LED、宇宙空間での紫外線観測、原子炉
 からの高エネルギー
放射線計測に用いられるダイヤモンドセンサー、電子放出デバイスに
 関して詳しく紹介する。
 日時・場所  2010625日(金)17時〜19   NIMS東京会議室
 講 義 名  新しいセンサ材料としての酸化亜鉛ナノ粒子
 科 目 名  安全・安心な社会の維持に貢献する新しいセンサの作成と基礎
 講    師  センサ材料センター センター長/センサ材料センター センサ化学グループ  羽田 肇
 概    要  酸化亜鉛は、センサ材料として利用されている代表的な材料の一つである。この材料の化学
 センサとしての仕組みを説明する。さらに、溶液からの酸化亜鉛ナノ粒子の析出、
あるいは
 パターニングに関して、最近のデータを中心に紹介する。
 日時・場所  2010625日(金)17時〜19   NIMS東京会議室
 講 義 名  新しいセンサ材料としての酸化亜鉛ナノ粒子
 科 目 名  安全・安心な社会の維持に貢献する新しいセンサの作成と基礎
 講    師  センサ材料センター センター長/センサ材料センター センサ化学グループ  羽田 肇
 概    要  酸化亜鉛は、センサ材料として利用されている代表的な材料の一つである。この材料の化学センサとしての
 仕組み を説明する。さらに、溶液からの酸化亜鉛ナノ粒子の析出
あるいはパターニングに関して、最近の
 データを中心に紹介する。
 日時・場所   2010618日(金)17時〜19  NIMS東京会議室
 講 義 名  超伝導応用〜超伝導でできること、超伝導でしかできないこと〜
 講    師  超伝導材料センター 高温線材グループ グループリーダー/材料信頼性センター
 材料標準化グループ 北口 仁
 概    要  超伝導を応用する技術は「究極の省エネルギー技術」とも言われている。
 銅やアルミ等の広く使われている金属では電気を流すときのロスが避けられないが、
 超伝導線材を使うと、損失を著しく小さくできるので、効率向上(電気エネルギーのより
 有効な利用)が期待できる。
 また、強い磁場を大きな空間に長時間安定して作ることが出来るのは、超伝導磁石だけで
 ある。ここでは、超伝導材料とその応用について極力平易に述べ、エネルギー関連や環境
 関連の実例を紹介する。
 日時・場所  2010611日(金)17時〜19 NIMS東京会議室
 講 義 名  超伝導応用〜機能的な素子応用へ
 講    師  超伝導材料センター 特性評価グループ グループリーダー平田 和人
 概    要  超伝導は抵抗がゼロで、電流を流しても殆ど損失がないことで知られている。このため、超伝導  テープ、超伝導ケーブルなどへの応用材料として広く知られているが、実はもっとおもしろい、 超伝導特有の応用があり、素子として実用化を目指して研究開発が進められている。
 新しく発見された超伝導体を含めて、これらの応用について紹介する。
 日時・場所  201064日(金)17時〜19     NIMS東京会議室
 講 義 名  超伝導への招待
 講    師  超伝導材料センター センター長/超伝導材料センター 先進線材グループ 
グループリーダー  熊倉 浩明
 概    要  低温において電気抵抗が完全にゼロとなる超伝導現象は学術的に興味深いだけでなく、応用上
 からも重要で、基礎、応用両面から非常に多くの研究がなされている。
 本講演では超伝導材料の  種類と性質、ならびに現在実用化
されている二つの超伝導線材に
 ついて 、その概要を紹介する。
 日時・場所  2010年5月28日(金)17時〜19時   NIMS東京会議室
 講義名  再生医療のための高分子多孔質材料
 講師 生体材料センター 高分子生体材料グループ グループリーダー/MANA ナノバイオ分野
高分子生体材料グループ グループリーダー陳 国平
  概要 再生医療に用いられる高分子多孔質材料の構造、機能および作製方法に関する基本的な考え方と現状について
紹介する。
 日時・場所  2010年5月21日(金)17時〜19時   NIMS東京会議室
 講義名  医療における金属材料
 講師  生体材料センター 金属生体材料グループ グループリーダー/MANA ナノバイオ分野
 金属生体材 料グループ グループリーダー  山本 玲子
 概要  医療分野、特に生体埋入材料として活用されている金属材料について概説すると同時に、医療応用の際  の課題や近年における適用分野の拡大、さらに近年の開発傾向について紹介する。
 日時・場所  2010年5月14日(金)17時〜19時   NIMS東京会議室
 講義名  セラミックス基材料による骨再生
 講師  生体材料センター 無機生体材料グループ グループリーダー/MANA ナノバイオ分野 
 無機生体材料グループ グループリーダー 菊池 正紀
 概要  従来のセラミックス人工骨は、優れた生体親和性を持っているが、骨の再生能力については、
 まだまだ不充分である。
我々が開発した、ナノからマクロまでの構造を制御した、骨再生に
  優れたセラミックス基材料について紹介する。
 日時・場所  2010年4月30日(金)17時〜19時  NIMS東京会議室
 講義名  低次元電子と強磁場の物理
 講師  量子ドットセンター ナノ物性グループ/強磁場共用ステーション    主幹研究員 高増 正
 概要  ナノテクノロジーの発展と共に、半導体中に量子ドット、量子細線、ヘテロ構造といった低次元電子を
 容易に実現できるようになって来た。こうした低次元電子系が示す特異な物理現象を紹介し、特に強磁   場という極限環境下での振舞いを中心に解説する。
 日時・場所  2010423日(金)17時〜19  NIMS東京会議室
 講義名   プラズモニクス:金属ナノ構造で光を操る
 講師   量子ドットセンタープラズモニクスグループ グループリーダー 宮崎 英樹 
 概要   金属表面に局在する電磁波と自由電子プラズマが結合した波―表面プラズモン―をナノ構造により
  自在に制御して、ナノサイズの光回路、超高感度分子センサ、新原理赤外光源などを実現する技術
  について紹介する。
 日時・場所   2010416日(金)17時〜19  NIMS東京会議室
 講義名   フォトニック結晶研究の最近の進展
 講師   量子ドットセンター センター長/量子ドットセンター ナノ成長グループ 追田 和彰  
 概要   ナノ構造を用いた輻射場の設計による物質の光学特性の制御は、現代光学のキーテクノロジーである。
  フォトニック結晶が如何に効果的な輻射場を制御し、物質の光学特性際立たせるかを解説する。
 日時・場所  201049日(金)17時〜19  NIMS東京会議室
 講義名  前期概要とナノテク概論
 講師  企画部 国際室  室長 竹村 誠洋
 概要  本科目の概要紹介とナノテクノロジー研究全般に関する基礎事項について解説する。